Image copyright Reuters Image caption セルビアは夜間に「犬の散歩時間」を設けたが、飼い主たちの猛反対に遭った

新型コロナウイルスの感染拡大を阻止するため、各国が様々な措置を講じている。極端に厳しいものから緩やかなもの、工夫を凝らしたものまで様々だ。

新型ウイルスによる感染症「COVID-19」対策の中でも、珍しいものをいくつか紹介する――。

1. パナマ

1000人近い感染者が確認されている中米パナマは、性別によって人を分ける厳格な隔離措置を発表した。

4月1日からは、男性と女性の外出は別々の曜日に制限されるほか、1回2時間までに限られる。

Image copyright AFP Image caption パナマでは、性別ごとの移動制限が敷かれる

日曜日は全員が外出不可。

パナマのフアン・ピノ保安相は記者会見で、「この絶対的な隔離措置は、何よりもあなた方の生活を守るためのものだ」と述べた。

2.コロンビア

コロンビア国内の複数の町では、国民ID番号の下1桁に基づいて、外出が許可されている。

例えば、国民ID番号の下1桁が0、7、4のバランカベルメハ市の住民は、月曜日の外出が認められている。1、8、5の人は火曜日に外出できる。

隣国ボリビアでも、同様の措置が導入されている。

3.セルビア

セルビア政府は一時、隔離状態にある人の「犬の散歩の時間」を午後8時から午後9時までに設定した。しかし、犬を飼っている人たちから抗議の声が上がり、廃止された。

夕方の散歩ができなくなると、泌尿器系の問題を抱える犬の症状が悪化し、「飼い主の家の中の基本的な衛生状態を悪化」させかねないという獣医師の指摘もある。

4. ベラルーシ

Image copyright EPA Image caption 多くの国が「社会的距離」措置を実施しているが、ベラルーシは採用していない

ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領の態度には、かなり大勢がけげんな思いをしている。

ルカシェンコ大統領は、新型ウイルスが「そこらへんを飛び回っている」様子など目に見えないと述べ、防疫対策が必要だと言われても笑い飛ばした。

屋内アイスホッケーの試合で、ルカシェンコ氏はテレビ記者に対し、スタジアムの寒さがウイルスの拡散を防ぐので、試合会場の観客は大丈夫だとも述べた。

寒さが感染予防になるという根拠はなく、そもそも新型ウイルスは肉眼では確認できない。

ほとんどの欧州諸国とは違い、ベラルーシはスポーツイベントに制限をかけていない。

ルカシェンコ氏は、「ここにはウイルスはいない。そのへんを飛び回ってるウイルスは見えないだろう? 私もだ! ここはまるで冷蔵庫だ。スポーツ、特に氷があるこういう冷蔵庫みたいな場所は、最高の抗ウイルス治療法になる!と述べた。

また、ウォッカを飲んで、定期的にサウナに行くことでウイルスを追い払うことができると発言しているが、この主張は専門家の助言と完全に矛盾している。

5.スウェーデン

スウェーデンは近隣諸国とは異なり、4500人近い感染者が確認されているにも関わらず、緩やかな対応を取っている。スウェーデン政府は、市民の良識のある行動を期待し、ウイルスの流行に正しく対応するはずだと信用している。

3月29日から50人以上の集会は禁止されたが、16歳未満の子供が通う学校は開いたままだ。

パブやレストランも店内での飲食サービスを続けているし、多くの人は今も普段通りの交流を続けている。

この戦略をめぐっては、国内外で意見が割れているが、スウェーデンの緩やかな対応が裏目に出るかどうかは、時間がたたないとわからない。

(英語記事 The unusual ways countries are managing lockdowns)